探偵だって浮気調査がバレる-優秀な探偵こそ尾行がバレることも

探偵を長年やっていると、実は尾行調査をやっていて調査対象者に調査がバレてしてしまうことが何度かあります。

今回の探偵ブログは、そんな話です。
探偵が調査に気づかれる。

これは一般の依頼人からするとかなり意外かもしれません。
ふざけんなって思うかもしれませんね。

依頼人ができないことを探偵に頼むのであって、探偵が気づかれるような調査をするようではプロとして失格と思う方が大半でしょう。

でも実は、探偵が調査で証拠をつかむことと気づかれてしまうことは、紙一重なのです。
しかも、優秀な調査員ほど気づかれてしまうことがあるという変な側面も。

それはなぜか。

浮気調査がバレないなんて言い切れない【セールストークに注意】


探偵は依頼者に成り代わり、調査対象者にバレないように調査を行うのが前提ですが、まず初めに依頼人と探偵が商談をするときのことです。

この時、探偵が依頼人から決まって言われる言葉あります。
夫の浮気調査の場合はこう言われます。

不安な依頼者
主人に調査がバレることはありませんよね? 大丈夫ですよね?

この質問に対する答えとして、探偵側が、

悪徳探偵

「安心してください! 調査がバレることは絶対にありません」

「我々これで商売していますから気づかれませんよ。安心してください!」

なんていう探偵がいるとしたら詐欺師かウソつき、またはその場しのぎの甘ちゃんと言われても仕方がないでしょう。
もし何らかの理由で、後で調査が夫にバレてしてしまったときに、これは非常に問題となる発言です。

依頼人
「あの時気づかれないって言ったから依頼したのにコノ嘘つき探偵! 債務不履行で訴えますよ!」

なんて言われる可能性も高くなるでしょう。

近年はこっそりと商談の会話を録音している依頼人も多いですから、探偵会社のオーバートークの証明になってしまいますね。怖い怖い。

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「浮気調査でバレることはない」なんてことは、どんな優秀な探偵社であっても調査員であっても絶対に言えない言葉なのです。

探偵の模範解答


こんな質問に対する探偵の模範解答としては、

ゴリ助
「基本的に、当社が浮気調査を行う過程で対象者に尾行がバレることはほとんどありません。
もちろん、一般の素人や依頼者自身が調査を行うよりは格段に気付かれる可能性は少なくなり、成功する可能性は高くなります」

となります。
はい、これは本当のことですから。

本当は先の例のように

悪徳探偵
「調査がバレることなんてありません!」

と断定口調で説明したほうが依頼人も安心し、契約になる確率も高まるでしょう。

だが優秀な探偵であれば、尾行調査において調査がバレることと調査の成功が紙一重であることをよく知っています。

だから、断定口調は絶対に避けある種慎重な物言いとなります。

調査がバレる原因を大別すると、依頼人側の原因と調査員側の原因があり、実はバレてしまうことは依頼人側の原因であることのほうが多いです。

まず、調査を気づかれてしまう依頼人側の原因として2点をご紹介します。

【探偵の調査がバレる依頼人側の原因①】不自然な言動で対象者が警戒


調査がバレる原因としてとても多いのは、依頼人自身が気づかれるような言動をしてしまうということです。

それが発端で調査時にターゲットが過度な警戒をしてしまうことによって、調査において尾行がバレるのです。

例えば、調査の前日や当日に、依頼人がいてもたってもいられなくなりソワソワし、対象者に対していつもは言わないような言葉をかけたり、監視の目を強めたりすることがよくあります。

妻から、ターゲットである夫に対して、

詮索女性
「明日は何時に出かけるの? どの辺に行くの?」
「車で出かけるの? どの車で?」
「今日はどのバッグで出かける? スーツは何色? ネクタイはどれにするの?」

とか言われたらどう思いますか?

少しでも役立つ情報を探偵に提供し、調査の成功率を上げたいという気持ちは痛いほどわかりますが、実はこれはひどく逆効果で、いつもと違う依頼者の言動は調査対象者を極端に警戒させてしまいます。

これとは逆に、いつもは口やかましい詮索妻が、調査日だけ妙におとなしく、全く何も言わない・夫に無関心というもの変です。

この場合も結局夫に警戒されてしまうことになるので、依頼人ごとに注意事項は千差万別です。

こんな時探偵は、

ゴリ助
「奥さん、旦那さんを警戒させないためには、いつも通りの言動で接してください。

それが調査の成功につながります。奥さんの言動がおかしいと、旦那さんに調査がバレてしまいますからね」

と言って、依頼人のはやる気持ちをなだめます。

でも依頼人も人間です。
いくら探偵が事前に注意しても、日常ではありえないような言動をとってしまうものなのですよね。。。

これが浮気調査の難しいところです。
そんな時は依頼者側の理由で調査の難易度が急に上昇してしまいます。

【探偵の調査がバレる依頼人側の原因②】契約書や名刺を見られる


また別パターンですが、やはり依頼者の過失によって、ターゲット(この場合は夫)に対して、探偵と交わした契約書または名刺等を見られてしまうケースもあり、そんな時は調査が筒抜けになっているので調査の出だしからうまくいきません。

ターゲットの夫が自宅から出てすぐに、いきなり調査員が話しかけられてしまうという極端な事例もあります。

これまでの例が、依頼者側の帰責事由による調査発覚です。

この場合、夫は依頼者である妻には言わず、まず探偵が本当に存在するかどうかを確かめ、そのあとで妻を問い詰めるというパターンが多く、事前に探偵が依頼者から、「私のせいで調査がバレてしまいました」という連絡がもらえないことが多く、探偵泣かせです(´;ω;`)

特に男性は、契約書等の物証を入手してもすぐに依頼人を問い詰めることはせずに、探偵が本当に存在することを目視し、確信をもってから鬼の首をとったかのように妻を問い詰める傾向にあります。

怖いですね。。。探偵にとっても非常に怖いパターンの調査バレです。

一方で女性の対象者(主に妻)は、契約書等の物証をすぐに依頼人(夫)に突き付ける傾向が多く、調査前の段階でそのような申し出が入ることが多々あります。

いずれの場合も調査はキャンセルになってしまうことが多いので、探偵にとっても依頼人にとっても好ましくはありませんが。。。

さて、次は、調査を気づかれる探偵側の原因として2点ご紹介します。

【調査がバレる探偵側の原因①】ヘボ探偵でヘタクソだから調査がバレる


これは言うまでもありませんね。ヘタクソな探偵には依頼してはいけません。高確率で調査がバレます。

ヘタクソだから、ヘタクソな張り込み(家の目の前とか)をして気づかれたり、ヘタクソな尾行(ずっと真後ろで尾行するとか)をして気づかれちゃうのです。

探偵の浮気調査は、人が人を扱うものであり、探偵の技術・力量がすべてといっても過言ではありません。

しかし、その力量は数値化できるものではなく、目に見えないものなので、良い探偵事務所選びは結構難しいのですね。。。

でも一つここで言えるのは、極端な低料金で依頼できる探偵事務所は必ずと言っていいほど悪い結果になります。

例えば24時間の調査で5万円とか、業界の相場ではありえない料金。

調査が失敗すれば安い調査料金であろうと、結局お金をゴミ箱に捨てることと同じです。

【調査がバレる探偵側の原因②】優秀な探偵だからこそ調査がバレる


これは前の例と相反すると思うかもしれませんが、これもまた事実なのでご紹介します。

基本的に優秀な調査員はどこまでもターゲット追い続けます。

スッポンのように喰らいついたら離さずに、場合によってはターゲットが振りはらおうと思っても振りはらえません。

だから難しい調査であろうと、平均的な探偵が負えないような状況でもしっかりと喰らいつき、なおかつ気づかれないギリギリの線でターゲットを追いかけることができるのです。

並の探偵ならあきらめてしまう調査でも突っ込むから

並の探偵であれば、ターゲットの警戒状況が激しい段階で調査を諦めてしまいます。
ターゲットに尾行がバレるよりは撒かれてしまうほうがマシだから」っていうのを建前にして。

その建前自体が悪いと言っているわけではありません。

「気づかれるよりは撒かれろ」というのは、正直探偵にとっても十分な逃げ口上になります。

ところが凄腕の調査員は、「気づかれるか、それとも結果を出して証拠をとるかのギリギリの線」を追い求める胆力と実力があります。

調査員にとって必要な資質としては「度胸」があり、それがここでいう胆力です。

↓ 参考までに、この記事で探偵の適性について言及しました。
探偵に向いている人の12の特徴

だからそんな事情で、探偵としての腕があるからこそ、ギリギリの線で尾行することで調査がバレてしまうことがあるのです。

浮気相手の所在を判明させる時にバレる探偵

さらに一例を挙げると、

浮気相手の女性を特定した場合、ターゲットの夫と別れた後は、その女性を追尾することによって、その女性がどこに住んでいる誰なのかを特定する調査に移行します。

そんな時、女性の自宅がオートロックのマンションとか、外界からおよそ遮断されたような立地条件が悪い自宅だったとすれば、その時探偵はどうするのでしょうか?

調査員としては、

新米探偵
オートロックのマンションに入ったから、「はいそこまでで終了!」

というわけにもいかないケースがあります。
時として調査の進行が必要になります、はい。

依頼者からの予備情報が皆無であれば、

ゴリ助
その浮気相手の女性が何号室に住んでいて、どんな名前なのか

までを判明させなければ、裁判でその女性を訴える情報にはなりません。

訴状を送るには、基本的にその相手の氏名と住所が必要になりますから。

優秀でイケイケの調査員であれば、なんとかそのマンションの号室を特定させるべく調査を続行します。

もちろん絶対的に無理なケースもありますが、その号室を特定するために必死になって己の技術を駆使し、その時にできる最善を尽くすのです。

ただしその結果、調査対象者に調査がバレてしまうことが稀に起こります。

状況にもよりますが、極論を言えば、

仮にその時や後日に調査がバレしてしまったとしても、
この時浮気相手の女性を訴えるに足りる情報を得られたのであれば、
それは依頼者にとって結局は大きなプラスとなるのです。

さて、探偵が浮気調査で対象者にバレるケースについて、お分かりいただけたと思います。

腕の良い探偵、依頼者にとって有意義な探偵こそが「意外とターゲットに調査がバレる」ということがあり、それにはこのような事情があるのです。

まとめ【探偵が浮気調査中に尾行がバレる時】

ですから、一概に

依頼者
「探偵たるもの気づかれるのはけしからんです!」
「高い調査報酬をもらっているのに何事ですか! 金返せ!」

と単純には言えない事情があります。

なんせ調査がバレる原因として一番多いのが、依頼者自身が調査ターゲットを警戒させてしまうことなのですから。
この点については本記事で2点ご紹介しました。

また、探偵自身が調査の露見を招いてしまうことも2点ありますが、一つは実は探偵が優秀であるがゆえに起こりうることで、一概に悪いことではないということも。

探偵として活動するあなた。

探偵として、調査ターゲットに浮気調査がバレてしまったときには、この記事をみて依頼人に対する言い訳としてご利用ください。

もし本当に、「正当な理由」があるのであればね( ´∀` )

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