
今回の探偵ブログは、「【職質】探偵とチャリンコと死体捜索騒動の関係」についてお伝えします。
一見、探偵とチャリンコはそれほど関連性がないように思えるかもしれません。
もちろん、調査対象者が自転車で移動するということが分かれば、調査地には自転車が必要であることはわかってもらえると思います。
でも、そうでないケースでも探偵の車には自転車が積載されています。
それも、100パーセントに近い確率で。
今回は、探偵が通常業務において自転車をどのように扱い、なぜ自転車をこよなく愛するのか。
そんな記事をお届けいたします。
「【職務質問】探偵とチャリと死体捜索騒動」のお話があります。
【異様な光景】トランクに積まれた折りたたみチャリ
さて、探偵は車のトランクに折りたたみのチャリを積んで調査地へと移動します。
その日の調査対象者が自転車を使わない相手であっても。
どうして?
それでは、その日が依頼人の夫の浮気調査だった場合で説明しましょう。
夫が徒歩やマイカーで移動した後、浮気相手の女性と会い、浮気の証拠が取れたとしましょう。
その場合、相手の女性の交通手段は不明であることが多いです。
「予期せぬ事態を理由にまかれても良い」
ということはありません。
相手が途中から自転車で行動するということは常に想定内の事態であり、すぐに自前のチャリで尾行を継続しなければ、相手の行く先を押さえ、住所を判明させることなどできないのですから。
また、その日の調査が、自転車にかかわらない調査であったとしても、翌日以降の調査が自転車の調査現場であることがあります。
だから、トランクに積みっぱなしなのですね。
それでこそ探偵ってものです。
でも、トランクを開けた瞬間にチャリンコが折りたたまれて入っているのを見た人からすると、それはとても異様な光景に映るようです。
みたいな( ´∀` )
この記事の後半で登場するおまわりさんも、トランクのチャリを見て慌ててしまいますw
なぜ折りたたみチャリなのか
ではなぜ探偵は折りたたみチャリを使用するのでしょうか?
それは単純明快です。
でかいチャリだと車のトランクに入らないからです。
だから、比較的小型の折りたたみチャリを、トランクになんとか押し込めるくらいの感じで積み込んでいるのです。
15年ほど前であれば、例えばこんな感じのチャリを使っていました。
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でも、見てください。
こんなチャリで、調査ターゲットの夫のロードバイクなんて追えると思いますか?
相手は70万円もするような「走行に特化」したスペシャルチャリ。
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片や探偵は、小中学生が乗るようなサイズの折りたたみチャリ。
ちょっと、最初から勝負にならない。
なかなか「追い切るのは無理ゲー」ということもありました。
それが、15年ほどまで。
相手にまかれないために、探偵は日々脚力と持久力の強化に励み、体力に自信のある者だけが、相手のスペシャルチャリ(ロードバイク)に対抗するべくその現場を任された時代でした。
しかし近年、探偵にとっての追い風が吹きました。
画期的な「折りたたみ式の電動自転車」が誕生したからです。
探偵の救世主! 電動自転車の登場
探偵にとって、折りたたみ式の電動自転車は救世主でした。
コンパクトなサイズを維持しながら、電動アシストを両立することで、「探偵の持ち運びニーズと体力に自信がなくても追える」という2つのニーズを兼ね備えたチャリが登場したのです。
それは、救世主以外の何ものでもありませんでした。
ちょっと言いたいことがあるのですが、
「真夏における、電動アシストのないチャリ尾行の苦しさ」
ときたら、この世のものとは思えない苦行であると言えるでしょう。
汗だくになったチャリ尾行後の調査員が、調査車両に戻ってくる哀愁(愛臭)を想像できるでしょうか?
もちろん、それは尾行を頑張った証。
探偵の職務を全うしたその匂いはある種の勲章ともいえるのかもしれません。
でも、そんな愛臭ただよう調査員と一緒の車で長時間過ごすことができますか?
真夏に一日中尾行した後の調査員の体臭の破壊力
は想像を絶するものがあるのですから。
たかが匂い。されど臭い。
【注】この体臭問題については、この記事で詳しくお伝えしてまいります。
↓ ↓ ↓
「探偵の体臭の記事」なんて読みたくない?
その気持ちもわかりますが、結構面白い疑似体験ができますよ。
体臭にもいろいろありますからねw
さて、電動自転車の登場は、この探偵の体臭問題を抹消・・・
とまではいきませんが、著しく減少させてくれました。
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僕はそんな電動自転車が大好きです。
【職務質問】探偵とチャリと死体捜索騒動
さて、チャリンコと探偵が切っても切れない蜜月関係であることは、よくわかっていただけたと思います。
ここで1つ、チャリンコにまつわる「おまわりさん」とのエピソードをお伝えします。
それは、今から20年ほど前のこと。
ちょうどまだ僕が「電動ではないチャリンコ」を調査車両に積んでいた時のお話です。
当時の僕は、探偵としては新人の部類でした。
早朝から長時間住宅地で張り込みをしていたところ、付近住宅地の住人に怪しまれ、夕方頃に通報を受けてしまったのです。
探偵が張り込み中に通報を受けること自体はよくあることです。
時には探偵という身分を明かして、速やかにお引き取り願うケースもあります。
しかし、その身分を明かすこと自体が調査の露見につながるケースでは決して身分を明かすことなく、嘘八百の言い訳を並べてその場をしのぐ場合があります。
この日のケースは後者でした。僕はおまわりさんと対峙しました。
怪しい車が朝から止まってるって言われてきたんだけどね。
実は車が故障してしまって、エンジンがかくかくしかじかなので、
その対応策として〇〇さんに電話をしたのですが、
〇〇さんが運の悪いことに接触事故を起こしてしまったようで、
来れなくなり、△△さんが代わりに来てもらえることになって
いるのですが直接に連絡が取れなく、ここを動くことができなくなっちゃって~
とか言って、この時は嘘八百を並べました。
ただ、通報があった以上は最低限の点検はさせてもらうよ。
トランクを開けてください。
僕は言われるままにトランクを開けた。
おまわりさんに逆らうことはできない。
トランクを開けて覗き込んだおまわりさんが言った。
こんなもの何に使うんだね?
都内ですと、ちょっとした移動には自転車が便利ですから。
それに以前、自宅の駐輪場に自転車を駐輪していた時に盗まれたことがあったので車の中で保管しているのです。
そう思ったのもつかの間。
怪しんだおまわりさんは僕の折りたたみ自転車の
防犯登録ナンバーを本部に照会したりして、事態はみるみると悪い方向に流れていった。
このとき僕はちょっとイライラしていたのだ。
でなければこんな失言は決してしなかっただろう。
後の祭りだ。
またこのおまわりは、とんでもない言葉尻を捕まえてきやがった。
そういえばちょっと匂うよね。
僕はいい加減あきれてしまったORZ
チャリは探偵の手足ですが、死体はありません
死体なんか知らないですよ。この辺で殺人事件でも起きたのですか?
吐いた唾はけっして戻らない。
また余計なことを言ってしまったようだ。
僕はがっくり来てしまった。
若気の至りでおまわりさんを怒らせてしまったのだ。
それにしても、話の分からないおまわりさんだ。
バカなのかもしれない。
張り込みどころではなくなってしまった。
大失敗だ。
10分もしないうちに、さらに3人のおまわりさんが現れて、取り囲まれてしまった。
今更の事ではあるが、僕は事態の収拾を目的に
「実は探偵であること」
を打ち明けたが、集まった4人の警察官は出した矛を収めてはくれなかった。
徹底的に僕の調査車両を捜索された。
隅から隅までほじくり返し、あるはずのない死体、
この「ばかおまわり」いわく、切断された手足なるものを、延々と探している。
20分くらいは捜索されただろうか。
最終的に「おとがめなし」と判断された後、1人目のおまわりさんがこう言った。
それに、君の車の中からはちょっと「異臭」があったもんだから、徹底的に捜索するしかなかったんだ。わかるだろ?
【おまわりに反論】臭いの元は僕でしょう
僕は言った。
だって僕はもう3日も風呂に入っていないのだから。
一生懸命探偵をやっていると、風呂に入る暇もないこともあるのです。
臭いの元はきっと僕でしょう。
おまわりさん達4人は何か汚いものでも見るような目で僕を一瞥し、その後互いに目配せをして僕を嘲笑っている。
なんだか、大げさにひょうきんな顔をしてやがる。
僕は、
他人事の些末なことに、4人がかりで嫌がらせをするような仕打ちには驚きですね。それと、ちょっと聞きたいのですが、いつから自転車をトランクに積むことが違法になったのでしょうね?
とは言わなかった。
そりゃ言いたかったけどね(笑)
これが、「探偵とチャリと死体捜索騒動」のお話です。
若気の至りでしたね。
大失敗談です。
探偵はどんなに頭に来ても、おまわりさんを怒らせてはいけません。
むしろ、その会話は必要最低限でなければならないことを学びました。
あの方々は異様にプライドが高く、そのプライドには決してて触れるべきではないのです。
もちろん尊敬できる警察関係者は多いです。
わかりますよ。
でも本質的に、こと探偵業務の中では警察は探偵の敵でしかないのです。
まとめ
探偵である僕とチャリと死体捜索騒動のお話でした。
そして、このおまわりはアホということです。
なんか雑なまとめですみません(笑)
なんか、このおまわりさんのことを思い出して書いていたらすごく頭に来ちゃって。。。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。