【官名詐称】探偵が警察と偽ることは犯罪|にわか探偵がやりがち

こんにちは。現役探偵のゴリスケです。
今日の探偵ブログは、「【官名詐称】探偵が警察と偽ることは犯罪|にわか探偵がやりがち」というテーマでサクッとお伝えしてまいります。

探偵が警察と偽ることは「官名詐称」と呼ばれる犯罪

実は昔の探偵が警察官と偽り、張り込みや尾行をすることについていかにも正当性があるように感じさせていたという事件がありました。

いつも長時間の張り込みをすることの多い探偵ですが、そんな探偵をを見て不審に思った近隣住人に、

近隣住人
あなた達、いったい何をしているの?

と尋ねられ、探偵が

ダメ探偵
我々は警察です。
この辺りである事件に関する捜査をしているのでご協力願います。

なーんて言ってしれっと張り込みを継続していたような事案が結構あり、問題となったことがあります。

ゴリスケ
しかしこれは、いわゆる「官名詐称」と呼ばれる犯罪なので、絶対にそのような言い訳をしてはいけません!

「官名詐称」
軽犯罪法1条15号では、「官公職、位階勲等、学位その他法令により定められた称号若しくは外国におけるこれらに準ずるものを詐称し、又は資格がないのにかかわらず、法令により定められた制服若しくは勲章、記章その他の標章若しくはこれらに似せて作つた物を用いた者」処罰すると規定。

よって、警察官であると偽る行為や、警察官の制服やバッジや警察手帳等を偽造したりする行為は軽犯罪法違反となります。

もし探偵がその場しのぎの嘘で逃れたとしても、それこそ後で「警察のご厄介」になってしまうような危険な行為です。

その住人が警察に問い合わせをすれば一発でウソがバレて大変なことになるのは火を見るよりも明らかですよね。

近所中の噂になり、その後の調査ができなくなることも

また、仮に声をかけてきた近隣住人が、その探偵の言い訳を信じたとしても、

警察の捜査が進行している......

という噂がご近所中の話題になり、調査対象者や依頼人に知れ渡ることになれば、この後の調査に与える影響は甚大です。
その後の調査はできなくなってしまうでしょう。
噂が広まるのはホント早いですからね。

ゴリスケ
それがきっかけで調査が対象者にバレてしまうということにもなりかねないので、警察を語ることは絶対にやめましょう。

官名詐称は「にわか探偵」がやりがちな犯罪

 実は、この「警察と偽って張り込みをする行為」は探偵ではなく、にわか探偵がやってしまいがちです。

ひとつは、探偵には依頼せずに自分で浮気調査をやってしまう張り込みと尾行の素人。
または、探偵には依頼せずに友人等に浮気調査を依頼した場合の「その友人」が使ってしまう言い訳なのですね。

いわゆる「にわか探偵」です。

本人が尾行する場合は、例えば「夫が妻の勤務先の近くで張り込む場合」とかがありますね。

実際、探偵事務所に依頼にしてくる男性は自分でも妻を尾行してみたという経験がある人は結構います。
それで自分では手に負えないとわかってから探偵に依頼してくるのですね。

【餅は餅屋に】探偵は張り込みと尾行のプロ

ゴリスケ
言っても探偵は張り込みと尾行のプロです。
餅は餅屋に。

だから、素人が実際に張り込みや尾行をやってみるとかなりの不具合が生じるものなのです。

特に張り込みは一般の方が想像するよりも多くの障害が発生するので、素人の張り込みでトラブルになるケースは意外と多いです。

そんな時に「私は警察だから、邪魔はしないように」って言ってしまう素人の方の気持ちもわかります。

しかも、軽犯罪法で禁止されているなんて知らない人がほとんどですから言っている本人は悪気がない場合が多いとも思います。

まとめ

【官名詐称】探偵が警察と偽ることは犯罪であり、軽犯罪法1条15号に規定されています。
よって、警察官であると偽る行為や警察官の制服やバッジや警察手帳等を偽造したりする行為は軽犯罪法違反となります。

もし、探偵がその場しのぎの嘘で逃れたとしても、それこそ後で、「警察のご厄介」になってしまうような危険な行為です。

仮に声をかけてきた近隣住人がその探偵の言い訳を信じたとしても、「警察が捜査している」という噂がご近所中の話題になり、調査対象者や依頼人に知れ渡ることになれば、この後の調査に与える影響は甚大です。

実は、「警察と偽って張り込みをする行為」は、探偵ではなく、にわか探偵がやってしまいがちです。

本日も最後まで、ありがとうございました。

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