
こんにちは。現役探偵のゴリスケです。
今日の探偵ブログは、「探偵の尾行成功確率は9割? 【探偵の尾行失敗例4選】」というテーマでお伝えします。
突然こんなことを言うのはたいへん恐縮ですが、探偵はスーパーマンではないのです。
”探偵なら何でもかんでもできる”と思われると、期待に応えられなかった時に手痛い目に合うことがあります。
手痛い目というのは、探偵にとっても依頼人にとってもという意味です。
残念なお知らせですが、探偵のことをスーパーマンか何かと思っている依頼人が結構いるがそれは幻想だ。100パーセント張り込みと尾行が成功して、確実に浮気の証拠を取れると妄信している方がたまにいる。そんな時は期待が多すぎたせいか、最終報告日に爆発してお怒りになる。憎さ100倍ってね↷
— 探偵ゴリスケ【尾行の帝王】 (@tantei_gorilla) July 9, 2021
探偵の尾行成功確率は9割? 【探偵の尾行失敗例4選】

尾行の失敗ってやつですね。
探偵だって人間だもの。
って言って終了したら怒られてしまいそうですが、実はそれにつきます。
これは別に、探偵側の逆切れってわけでもありません。
だって、人間が人間を尾行するのですよ?
しかも、行き先は不明。
張り込みをしていても、対象者がいつ出てくるかもわからない状況。
そんな中、探偵は対象者を特定して尾行するわけです。
まあ、「探偵なんだからそれが仕事であって、当たり前だろ」と言われれば当たり前。
でも、「絶対に失敗はしない」なんてことは、それこそ絶対に言えないのです。
そんなことを言っている探偵社があるとすれば、それは詐欺会社なので気を付けてください。
尾行が失敗してまかれる典型例【4選】

- 車尾行において、交通状況により”まかれる”
- 徒歩の尾行→突然自転車に切り替わり”まかれる”
- 徒歩の尾行→突然車尾行に切り替わり”まかれる”
(急なタクシー対応も含む) - 対象者の警戒が強すぎて追えずに”まかれる”
これらは主に、外部要因に左右されるものであり、探偵が瞬間的に対応できる場合もありますが、そうでない場合が多いです。
いうなれば、まかれても致し方ないというケースが実はあり、探偵だからといって、それをいつでも回避できるわけではないのです。
もちろん、探偵の経験や実力によってその失敗確率を下げることはできます。
でも、失敗確率0パーセントなんてことは絶対にないのです。
野球のイチロー選手は努力する天才として有名ですが、それでも打率はおよそ3割ですよね。

依頼人は探偵に対する理想と期待が高い
さて、先述の通り、探偵の浮気調査の成功確率が9割程度であることは説明しました。
これは、調査対象を”不備なく追い切れた”という確率です。
浮気の証拠を取れたという意味ではありません。
調査対象が調査日に浮気をするかどうかは、探偵には制御できない調査対象者側の事情です。
浮気しなかったからと言って「失敗にカウント」していては、成功の確率は5割前後になっちゃいますね。

そう、依頼人は探偵に対する理想と期待が高いのです。
最初の理想と期待が大きいので探偵はよく怒られる
探偵は依頼人によく怒られます。
それは、探偵に対する最初の理想・期待値が異常に高い場合で、結果に対して納得してもらえないことで発生します。
冒頭にお伝えした通り、探偵をスーパーマンか何かと勘違いしている依頼人が多いのです。
だから、先述の「尾行が失敗してまかれる典型例」の際に、ちょっとでも調査対象者を見失った時間があったりすると、いくら説明しても納得してもらえないことがあって苦労します。
憎さ百倍って感じです。
一日中その依頼人から電話がかかってきて、通常業務に支障が出ることもよくあります。
早朝、深夜にかかわらず......
中には、依頼人にこう言われることもあります。

あなたがこの日は怪しいっていうから調査日として指定したのに、うちの旦那は朝から晩までパチンコしていただけじゃないですか!?
浮気の証拠を取れなかったんだから、お金を返してください!

最終的に、決断されたのは依頼人であっても調査の結果、いわゆる不貞の証拠が取れなかった場合には探偵の責任として追及される可能性があり、そんな時は依頼人からのバッシングがきついですね。
依頼人と直接対話する探偵は、実は結構精神的に負担が大きいです。
先の例だって、一日中パチンコをやっているという結果は、依頼人にとっても驚きの結果であり、配偶者の普段の行動が分からなかった依頼者にとってはある意味有益な情報と言えるでしょう。
事実、浮気ではなかったとして、安心して喜んでくれる依頼人もいますしね。
調査の結果を受け取り依頼人によって、同じ結果でも天と地ほどリアクションが違うのが”探偵という仕事の難しいところ”の一つです。
そのリアクションひとつひとつに、誠実に対応しなければならないのですから。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。