
探偵は、映画ノワールのシャープなスーツやトレンチコートから、現代の犯罪ドラマのスマートなレザージャケットまで、スタイリッシュでおしゃれな人物として描かれることが多い。
なんなら名探偵コナンくんだってちょっとオシャレに見える。
子供のくせに蝶ネクタイなんてしやがって。
しかし、現実において、オシャレな探偵であることは、望ましいものではない。
皮肉なもので実際、失格要因とさえ判定される。
馴染むことの重要性
できる探偵の条件ののひとつは、周囲に馴染み、目立たないようにする能力である。
調査対象者の監視や秘密を探る場合、自分自身に注意を引かせないことが重要である。
そのためには、ファッションが重要となってくる。
あまりにもオシャレな服装であったりトレンドに敏感すぎる探偵は、特定の状況下で浮いてしまうことになり、気付かれることなく情報を収集することが難しくなる。
「あの人、カッコいい!」「あの人オシャレ!」という注目を浴びてはならないし、注目を浴びた時点で負けなのだ。
目立つことのリスク
オシャレで目立つことには、探偵でない人にとっては良いことだろう。
人に鮮烈な印象を与えることができるだろうし女子にモテる。
誤解のないように言うが探偵だって女子にモテたい。
しかし、そのリスクは利点よりもはるかに大きい。
まず、オシャレすぎる探偵は、人混みの中で目立つ可能性が高く、気付かれることなく情報を収集することが難しくなる。
さらに、その先端過ぎるファッションが話題になったり、嘲笑されたりした場合、その後の尾行はできなくなり、探偵としての能力を発揮することなく追跡は終わるだろう。
スタイルと機能:適切な服装の選択
では、探偵は何を着るべきなのだろうか。
ポイントは、スタイルと機能のバランスをとることである。
スタイリッシュな外見を維持しつつ、探偵活動に適した服装を選択することが大切だ。
以下は、そのためのヒントである。
シンプルで落ち着いた色の服を選ぶ
ベージュ、グレー、ネイビー、ブラックなど、控えめで無難な色合いを選ぶことが重要だ。
派手な柄や色使いの服は避けるべきである。
関係のない服装を選ばない
探偵活動には、何かしらの目的がある。
その目的に関係のない服装を選ぶことは、自分自身に無駄な注目を浴びせることになる。
例えば、アスリートのトレーニングウェアやジャージを着用していると、周囲から不自然に見られることがある。
シチュエーションによってはこれを着ていないと不自然な場合もある。
機能的なアイテムを取り入れる
例えば、多数のポケットがあるジャケットやバッグを持つことで、探偵に必要な道具を持ち運びやすくすることができる。
また、着脱が容易な靴や帽子を選ぶことも重要である。
自分自身の体型に合った服を選ぶ
着こなしに自信があるからといって、自分の体型に合わない服を着用することは避けるべきである。
太っているのにピチピチTシャツを着るのはやめよう。
服が体に合わないと、動きが制限されたり、体型を強調したりすることになり、探偵活動に支障をきたすことがある。
結論
オシャレな探偵は、映画や小説の世界だけの存在である。
現実世界では、探偵活動に適した服装を選択することが重要である。スタイルと機能のバランスをとったシンプルで無難な服装が、探偵活動に適している。
探偵活動においては、目立つことよりも周囲に馴染むことが大切である。
最後にお伝えしたいのだが、だからと言って、僕がオシャレ人間ではないと言っているわけではない。
プライベートではめっちゃ最先端の洋服を着て新宿歌舞伎町を練り歩いているかもしれない。
オシャレしてモテたいという願望を、業務中に押し殺しているのだから。