
こんにちは。現役探偵のゴリスケです。
今日の探偵ブログは、「【秋葉原は家出人の聖地】秋葉原のネットカフェの店員は口が堅い」というテーマでお送りします。
前回の記事では、「家出人(対象者)を発見した探偵は、しばらく泳がせて行動を把握する」をお伝えしました。
今回はその続きとなりますが、その記事を見なくても話の筋に問題はありません。
参考↓ ↓ ↓
今回は、せっかく発見した家出人が、
「どこの宿泊先に行くのか?」と「秋葉原が家出人の聖地と呼ばれていることについて」等をお送りします。
とにかく探偵は、依頼人が合流するまでは家出人である対象者を見失うわけにはいかないのです。
依頼者がいつ何時現地に合流した時でも、スムーズに引き渡しをすることが探偵には望まれます。
さて、
時刻は19時を過ぎています。昼ご飯も食べていなかったから、お腹が空いたのでしょうね。
調査ターゲットは近くのマック(マクドナルド)に直行し、バーガーを注文しています。
注文したのは、ハンバーガーを単品(110円)で2つと水だけ。
ですから、220円の支払いですね。まったく、もうちょっと栄養のあるものを食べてほしいものですね。
さすがに、僕も親目線でちょっと心配になってしまいましたよ。「親の心子知らず」とはまさにこのことでしょう。
僕には、相談時に話した依頼人の心配が手に取るようにわかりましたから、なんだか親目線で心配になっちゃったのですね。
だって、あんなくだらないゲームに1万円以上もつぎ込んだ後、こんな質素な夕食をたべているってどういうことなの?
さすがに納得できませんよ。
ゴリスケ口の中に野菜サラダでも放り込んでやりたい気分になりましたが、何とかその気持ちを抑えましたwさて、食事の後は、どこに宿泊するのかがポイントですね。
寝泊り先の判明は何より重要です。
ということで、その続きに入っていきますね。
マックを出た家出人が向かった先はインターネットカフェ
さて、対象者の家出人男性(28歳は)マクドナルドを出ると、秋葉原の街をフラフラと歩行し、電気屋に立ち回ってウィンドウショッピングしてみたり、コンビニに入ってお菓子を眺めたりしたもののの、結局何も購入することはなく、やがて宿泊先と思われる場所にたどり着きました。
そこは、インターネットカフェ。
いわゆるマンガ喫茶ですね。
手際よくそのネットカフェの受付で会員証を提示した家出人(調査対象者)は、1分もしないうちに一番奥のブースに吸い込まれていきました。
いやはや、ビジネスホテルとか旅館とは違って、いわゆるチェックインが早いこと早いこと。
恐らくここが彼の現在の根城(寝泊り先)でしょう。
時刻は20時を過ぎています。
長年探偵をやっていると、家出人がインターネットカフェ(漫画喫茶依)で寝泊まりをしているケースには度々出くわします。
今回も、「対象の寝泊り先はネットカフェじゃないか」って思っていました。

だって、メンタルクリニックに来た対象者から発せられた異臭は、何日間か風呂に入っていない人間の臭いでしたから。
依頼者から預かった写真のような「笑顔が素敵な28歳の健康的な男子」の面影は全くなく、全身からただよう憔悴と印象的な目のクマ。
そして、長髪と言えば聞こえはいいですが、実際は伸び放題で理髪店に行っていないだけのボサボサ頭。
また、こう言っては何ですが、みすぼらしい服装からただよう異臭があり、最近風呂には入っていないと思われました。会計待ちの間にも、周囲の患者が鼻をつまんでしまうような異臭が漂っています。
ということは、ビジネスホテルとか旅館の類ではなく、風呂に入れないような寝泊り先。

当然、彼女の家とかも除外されますよね。
それだったら、風呂には入るでしょう。
しかも、こんなにみすぼらしい格好はしていないでしょうし...
そして、秋葉原のゲームセンターの常連であることが分かった時には、実は十中八九秋葉原のインターネットカフェに入るんだろうなということはわかっていました。
首都圏の探偵なら誰だってそう思うでしょう。
【秋葉原は家出人の聖地】あらゆるオタクが集まりネットカフェに寝泊まる
探偵なら知っている定番なのですが、
「秋葉原で遊ぶようなゲーム好きの家出人は、秋葉原のインターネットカフェに寝泊まりする」
これは本当によくあるケースです。
ゲーム好きだけではなく、いわゆるアイドルとかアニメの「オタク」(通称アニオタ)とかもこの部類で、秋葉原を根城にしているケースが多いです。
有名な電気街もあり、「その筋のオタク」にも愛されていますね。
だから探偵にとっては、秋葉原に寝泊まりする家出人の捜索は全く珍しいケースではありません。
秋葉原が家出人の根城に選ばれることには、別の理由もあります。
【秋葉原は家出人の聖地】インターネットカフェが20件以上点在する
さらに秋葉原が家出人に好まれる理由として、
「秋葉原周辺には、インターネットカフェが軽く20件以上点在する」
ということが挙げられます。
これは、家出人からするとメリットですね。
行きつけの店舗である大好きなゲームセンターやアイドル・アニメ関連の店舗、あるいは電気店等のマニアックな店が多い。
しかも宿泊先のネットカフェは安いし数が多いから選び放題。
よって、家出人の聖地ともいえます。
ただ、探偵がこの「聖地秋葉原」で家出人の捜索をする際には大きな問題があります。
【探偵泣かせ】秋葉原のネットカフェの店員は口が堅い
探偵にとって問題なのは、秋葉原にあるインターネットカフェの店員は「異常に口が堅い」ということです。
もちろん店員個人の資質によるものではなく、店舗経営の一環として、守秘義務を徹底している店が多いということが言えるでしょう。
だから、家出人の聞き込み調査で探偵が訪ね、家出人の情報開示を求めても照合すらしないで門前払いされる店が多いのです。
探偵にとってこれは非常に厄介です。
まさに探偵泣かせな街=秋葉原と言えるでしょう。
探している家出人がいるかもしれないけど、店の方針で一切開示してくれない。
しかも、該当があるかどうか照会すらしてくれない徹底ぶりには、探偵として商売あがったりです。
個人情報保護法を理由に照会や開示拒否をされますので、探偵がいくら粘ったところで結果が変わるわけではありません。
だから、家出人対象者がいる確率は高くても答えはもらえない。
しかも、ネットカフェが20店舗以上もあるので、張り込みをかけるには数が多すぎるという難問があるのです。
それが秋葉原という町の特徴です。
都心でも他の町ならば、探偵が情に訴えれば、「家出人のネットカフェ利用履歴」があるかどうかぐらいは照会してもらえる店も多いです。
でも、こと秋葉原に関しては、この情に訴えるという手段がまるで役に立たないくらいにむなしいものです。
おそらく先に述べたように、「家出人の聖地」として、家出人のデメリットになることを極力排除することによって、その聖地たる地位を確固なものにしてきたのでしょう。

でも、今回の寝泊り先判明は「聞き込み」によるものではなく、自力で尾行した結果なので、まあよかったです。
恐らくこのネットカフェも、聞き込みの場合であれば成果はなかったでしょう。
このネットカフェは、僕が依然別件で「聞き込みに対する利用履歴の照会」を断られた店なので、その考えは間違いないと思います。
その時はこの店の店員にかなり冷たい対応をされました。
まあ、お互いそれぞれの商売ですから仕方がないですけどね。
依頼人に電話報告するゴリスケ
さて、ゴリスケはこの状況を依頼人に電話報告しました。
もちろん、依頼人は大喜びしてくれましたよ。
さらに、行きつけのゲームセンターもわかったのですから、それは嬉しいのも無理もないでしょう。
喜んでもらえれば探偵冥利に尽きます。
問題なのは、引き渡しについてです。
依頼人は、

そんな風に言います。
家出をして一週間も経過している我が子......
すぐに会って「抱きしめてあげたい」という両親の気持ちは痛いほどにわかります。

血も涙もない?
いいえ、探偵として断る理由があったのです。
ちょっと長くなってしまったので、その理由と探偵の作戦については次回の記事でお伝えします。
続きです↓ ↓ ↓