
こんにちは。現役探偵のゴリスケです。
今日の探偵ブログは、「探偵は電気メーターが好き【在宅と活動を測る電気メーター】」というテーマでお伝えします。
探偵が張り込むときには、この指標は非常に重要です。
調査対象者であるアナタが在宅かどうか、あるいはもう起きたのかどうかは、この電気メーターの動く速さで把握できると言って良いでしょう。
探偵は電気メーターが好き【在宅と活動を測る】
探偵は電気メーターによって、対象者の在宅と活動を測ります。
これは探偵が張り込みを行う時のルーティーンです。
例えば、別居する夫の浮気調査として奥さんから依頼を受けた場合、「その夫である対象者」のアパートで探偵が張り込みをする場合で解説しましょう。
実際の調査で電気メーターを見る探偵
朝、夫の自宅(別居先アパート)を6時から調査開始とします。
探偵は、この調査開始の時間に一度、電気メーターを確認するものです。
必ずではないですが、利点があるので確認します。
探偵は電気メーターの回転により在宅と活動を推測
次の写真は、共に電気メーターですが、昔ながらの「アナログ式電力量計」と最新の「スマートメーター」をあらわすものです。
昔ながらのアパートやマンションの場合、まだ「アナログ式電力量計」の電気メーターであることが多く、これは探偵に好まれます。
探偵は電気メーターが好き【特に好む電気メーターは?】
さて、朝6時に別居中の対象者である夫の部屋の電気メーターを確認したところ、昔ながらの「アナログ式電力量計」の電気メーターでした。

対象者が在宅か不在かどうかが目安としてわかりやすいタイプです。
どういうことかというと、中央の円盤が「電気の使用量によって回転」するのです。
例えば、「不在時や睡眠時」は電気の利用料がほぼないので、この円盤部分の回転は「非常に緩やか」です。
目に見える電気を利用していなくても、ブレーカーを落としているわけではないので、待機電力もあり、緩やかではあるが円盤が回転するのですね。
住人がいるということは、依頼者の夫がまだこの家に住んでいる可能性が高くなります。
そして、張り込みを開始したものの、この部屋からの出入りがない場合で、7時半に再度探偵が電気メーターを確認してみたとしましょう。
すると、6時の時とは打って変わって、電気メーターの円盤部分が勢いよく回転しています。
すごい速さです。
このとこから読み取れるのは、

よって、住人は在宅であり、この後出かける可能性が高い。
ということがわかります。
住人は、電子レンジを使用していたり、テレビをつけているのかもしれません。
この時間であれば、会社に出勤するために出かけるかもしれない。
探偵はそう思うのですね。
逆に電気メーターが6時時点と変わらなければ「寝ているか不在」と推測できるのです。
これだけでもいろいろなことがわかるでしょ?
さらにあります。
8時に調査対象者がこの部屋から出て、駅方面へ歩行しています。
探偵1名が尾行している間、もう1名の探偵が部屋の電気メーターをまた確認してみたところ、6時頃の電気メーターの回転と何ら変わりないものでした。

そうです。

あるいは、いたとしてもまだ寝ているのかもな。
この2点が読み取れるのです。
逆に、7:45分と同じような電気メーターの回転、あるいはそれよりも早い回転があったとすれば、浮気相手の女性もしくは、誰かしら同居人がいると思われるのです。

メーターひとつで、ここまで探偵にわかってしまうのです。
探偵が電気メーターを好きな理由が分かってもらえたと思います。
スマートメーターの普及で探偵は寂しい
なお、残念ですが、昔ながらの「アナログ式電力量計」メーターは徐々に数が減少しており、2024年までには全世帯が「スマートメーター」に切り替わる予定とのこと。
「アナログ式電力量計」はなくなってしまうのですね。
確かに新築物件では、すべてがスマートメーターになっており、探偵としては円盤が見れなくなるのは寂しいです。
それにネックなのが、スマートメーターのデジタル表示は、10秒ごとの切り替わりなので、非常に変化を読み取りづらく探偵泣かせです。
そう、円盤を見るのとはわけが違うのです。
だからまいっちゃいます。
だって、対象者の家の玄関前で、10秒もボーっと電気メーターを見て立ってられる?
誰かにそんなところを見られたらなんていうの?

なーんて言っても、到底信じてはもらえないでしょうね。

だから、昔ながらの検針おばさんや検診おじさんの仕事がなくなってしまうのですね。
うーん。
自動化、コンピューター化の波は避け去らないとは思いつつも、なんだか寂しい話ですね。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。