実在の探偵「異臭の田中」-臭い探偵は嫌われる

今回の探偵ブログは、探偵と体臭についてのお話をお伝えします。
もちろん、「探偵は総じていい匂いだ」というような甘い話ではありません。
臭い探偵は嫌われるというお話です。

探偵にまつわる体臭あるある。

そして後半では実在の探偵「異臭の田中」(仮名)が登場しますので、お楽しみに。

全くくだらないと思うような話になるかとも思いますが、思いのままに記載してまいります。

※【注】臭いというデリケートな問題にあえて踏み込んで表現しておりますので、一部の方には不快に思える内容かもしれません。予めご了承ください。

クスっともらいたい趣旨なので、過激な表現についても面白おかしくご覧いただければ幸いです。

臭い探偵は嫌われる

正直に言うと、臭い探偵は嫌われます。
それについては昔からずっとそうでした。
きっと未来永劫変わることがないでしょう。

調査員は本人の前でこそ遠慮しますが、こう言うのです。

新米探偵
「あの人(田中さん)とはいっしょに調査に行きたくない。だって臭いがきついから・・・」

そう、臭い探偵と同じ車の中で張り込んでみるとわかりますが、誰だって嬉しくはないと思いますよ。

 臭いのは張り込み中だけではすみません。

調査現場に行く時や帰りだって、その臭い探偵と一緒に行動するのですから、事はそう容易ではないのです。

「密室のガス攻撃とも呼べる臭気」ときたら、それは正直に申し上げると、たまったものじゃないのだから。

時には人間のキャパシティを超える臭気に、頭痛を引き起こすことも。

しかしながら、探偵はとても臭気を発しやすい環境に生きているがゆえに、その匂いを発生させやすいのです。

探偵はなぜ臭いか(臭くなりがちなのか)

どうして臭い探偵がいるのでしょう?

それは探偵という業務の性質がそうさせていると言えるでしょう。

頑張って尾行するから臭い

頑張ると臭い。
特に真夏の調査を想像してみてください。

探偵は浮気調査においては、ターゲットを張り込み・尾行するのが仕事です。

張り込みの時、車で張り込めず「立ち張り」(立って張り込むこと)をすることがよくありますが、立っているだけで汗だくになりますよ。

日陰から張り込める?

そんな都合よくお天道様は配慮してはくれないのです。

むしろどういうわけか、張り込める位置はたいがい日なたですよw

ゴリ助
お分かりですね。立っているだけで汗だくになる→尾行をすればどうなるものか?
しかも探偵はダッシュする

  • 探偵は調査ターゲットの真後ろで尾行するわけではないのです。
  • 距離を取って、ターゲットの視界に極力入らないように配慮します。
  • 徒歩尾行の場合、ターゲットが信号や路地を曲がる度に一気に距離を詰めます。
    走って一気に距離を詰めるのです。
  • 走りでもしなければ、曲がった先でターゲットを見失ってしまうから。
  • これは自転車尾行でも同じです。

想像してみてください。
あえて距離を取って尾行している探偵が、ターゲットが曲がる度にダッシュしてはまた距離を置き、また曲がればダッシュする姿を・・・

ゴリ助
それはそれは、何ともシュールな光景ですよw

しかも、この動作は非常に体力を消耗します。
よって、探偵は真夏に小一時間も尾行すれば「汗だく」になってしまうのです。
探偵石井君(後述する「異臭の田中」とは別人)は汗だくになってしまいました。

こんな感じにね。

そして、例えばそのターゲットが不倫相手の女性と会ってレストランに入ったとしましょう。

相棒の探偵が僕ゴリスケだったとして、車でそのレストランに合流し、その後は車で張り込むことにします。

すると、石井君が僕の車に乗り込んできます。

ゴリ助
くさっ!!

シャツがびしょびしょで汗がしたたり落ちそうな具合。
さらに、むき出しの腕や顔からも大量の汗がしたたり落ちています。

牛丼につゆだくがあるように、人間にもつゆだくがあるということを、僕は探偵になってから知りました。

風呂に入れないから臭い

今度は、風呂に入れない調査が続くから臭いというお話です。

例えば、調査ターゲットの男女が夜にラブホテルに入った場合、いつ出てくるかわからないことが多いです。
休憩だけではなく宿泊してしまうこともあるので、探偵はぶっ通しで調査を継続することが多いです。
そうするとホテルにも行けず、シャワーを浴びる暇さえないので、ずっと車の中で夜から朝まで、

時には、昼過ぎまで車の中で。

僕は、先程汗だくになっていた石井君と車の中で張り込むことになります。

ゴリ助
臭いから、風呂入って来いや

とか、

ゴリ助
臭いから車の外に立ってろや

とはならないのです。

車という狭い密室に2人、あるいは3人で10時間以上一緒にいることもざらにあるのです。探偵ってやつは。

こんなことが二、三日も続いたらどうなるでしょうか?
それは、石井君のみならず、僕ゴリスケだってとても香ばしいにおいを発しているはずです。

臭くなりがちなのは探偵という職業のつらいとことです。
ただこれは、どんな探偵だって同じ条件です。
言うなればお互い様。

ボディシートで汗を拭きとることや、シャツを着替えたりシャワーを浴びたりれば改善する問題。
より大きな問題は、天然の臭気を発する探偵がいるということなのです。

【異臭の田中】天然の臭気を発する探偵が一番嫌われる

先の例の探偵は、汗の元を除去することで臭いを除去、もしくは軽減できるのでそれほど大きな問題ではないかもしれません。

問題なのは、探偵の中には天然物が紛れているということ。
太っており、しかも汗をかきやすい男。
決して代謝の良いほうではないでしょう。
太っているからより汗をかきやすいのですね。

我々探偵仲間からつけられたあだ名は「異臭の田中

彼は50代。僕の先輩でもあるので、キャリアは30年以上の強者です。

が、あまり調査の成績が良いほうではなく、もっとはっきり言えば、徒歩尾行では使えない人材と評価されています。

それはそうでしょう。
いくらなんでも太りすぎているから。

例えば、こんな人が立ち張り(立って張り込むこと)していたらどう思いますか?

そして、その男が尾行してきたら?

存在するだけで目立ってしまうので、徒歩調査現場の運転手役か車尾行でしか起用できないのです。

しかも、張り込み要員としては先述の事情で制限されてしまう。

経験こそ豊富ですが、はっきり言って他の探偵仲間からは嬉しくはない存在です。

さらに難点があって、彼はそれはとても香ばしい臭いを放つお方なのです。。。
そう、天然臭気記念物と認定された男。
これからは、「異臭の田中」に焦点を当ててまいりましょう。

実は我が探偵事務所には「田中」という名字の男が2人いるのですが、調査員仲間からは、

新米探偵
「普通の田中?、それとも臭いほうの田中?」

って感じで話題に上がることもあるくらいなのです。

とても失礼な表現に思えるかもしれません。
でも、想像してみてください。

自分がこの臭い田中探偵と一緒に一日15時間以上も同じ車の中で過ごす情景を。
逃げ場のない天然の臭気。

そう、天然というところがポイントで、この先輩は汗もまだかいていない場合でも既に臭気を発しているのです。

朝、「おはよう!!」って現れた時には、すでにある種の臭気を発しているのです。
そう、ワキガというやつですね。天然です。

探偵田中のワキガの臭いとは?

ワキガの臭の種類は数種類に分別できるようですが、探偵田中さんの場合は「脂肪酸臭」(しぼうさんしゅう)といって間違いないでしょう。

これは、生乾きの古い雑巾をイメージさせるカビくさい臭いです。

正直に言いますね。これはキツイ。

どれくらいキツイかというと、当社には「田中専用車両」というミニバンがあるのですが、田中さんが乗っていないにもかかわらず、その車はワキガの臭いがするのです。一日中。

探偵2人がかりで、どんなに清掃してもその異臭は除去できませんでした。

そんなわけで、その車は「田中専用車両」と名付けられ、田中さんが休みであろうとも、誰も持ち出さない車となってしまったのです。

例えるなら、田中さんは車の墓場と言ったところでしょうか?

さらに追い打ちをかける事態としては、この田中さん、ワキガの自覚症状がない部類の男だったのです。

僕たちの多覚症状はハンパないのですが。

研究によると、ニオイ強度4以上のうち「自分のワキ臭が気にならない」と回答した人も13%存在しており、「自分の強いワキ臭に気づいていない」人も少なからず存在することがわかりました。

このようなデータがあるように、わずか13%の稀有な存在だったのです。
これは我々同僚探偵にとっては不運でした。

本人に自覚症状がないから、そのケアが著しくおろそかになってしまうのです。

「汗かきっぱなしでも本人は快適」みたいな?

しかも多くの探偵にとって大先輩的存在なので、それを指摘できるものはほぼいないときている。

すみません。
これまで、臭いというデリケートな問題に対して、配慮のない表現となっていることについて、不愉快にさせてしまったかもしれません。

でも少しでも面白く感じてもらえればと思い書いたものなので、どうかご容赦ください<(_ _)>

ちょっと言い訳になりますが、この田中探偵がもう少し配慮のできる男であれば、周囲の探偵達もここまで彼をディスることはなかったでしょう。

彼はどちらかというと、「自分大好きの俺様主義」のところがあるので、誰からも好かれないという結果になっているのです。

人になに言われようが「汗だくのシャツ」を着替えないし、ボディシートもあまり使わない(ケチだから)。

おまけに、車内で張り込むときは靴を脱ぐのでさらに臭い(足もくさいです)

僕は、新入りの探偵が入ってくる度に言われますよ。

新米探偵
「どうして田中さんをクビにしないのですか?  ええ、臭いほうの田中の事です」

それは、車の尾行が上手いからです。

彼は昔から、「対象の車に食らいついたら離さないスッポンタイプ」でした。

太りすぎているから、ターゲットの車の真後ろにつくことはできないのでたまに「まかれ」ますが、当探偵社では「車尾行トップ5」には入る凄腕です。
だから、この厄介な存在の田中探偵を解雇することはできないのです。

僕は田中さんとはいい加減長い付き合いなので、彼とはうまく付き合っているつもりです。

僕は、そんな憎めない田中さんのことが大好きです。
※大好きは嘘です。臭いがきついです。

まとめ

探偵は、

  1. 張り込み・尾行で過酷な動きをするから汗だくになりがち→臭くなる。
    ※特に夏がきつい。
  2. 探偵業務の性質上、臭くなる。
  3. 【同僚探偵】異臭の田中はワキガであり特に臭い。しかも自覚症状は薄い。
  4. 異臭の田中は車尾行が得意なので解雇できない。

この記事はクスっとと笑ってもらいたくて書きました。
デリケートな問題に対する過激表現についてお詫び申し上げます。

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