
こんにちは。現役探偵のゴリスケです。
今日の探偵ブログは、「オフィス街で尾行する探偵がやりがちな失敗【撮影時の他人の目】」というテーマでお伝えします。
これは、実はベテランの探偵でもやってしまいがちな盲点です。
「他人の目」ってヤツは本当に怖いですね。
オフィス街で尾行する探偵がやりがちな失敗【撮影時の他人の目】
探偵は、対象者の映像撮影に注力します。
なぜなら、探偵が本当に調査を遂行したことを証明することがまさに対象者の撮影に他ならないからです。
映像には調査日の日付や時刻を印字するので、探偵の仕事として依頼人に納得してもらうのにこれ以上優れた証拠はないと言えるでしょう。
もちろん、依頼人が調停や裁判で使用するのに調査報告書が役立つのは言うまでもありません。
そんなわけで、探偵はチャンスがあれば調査対象者の写真を撮影します。
探偵である自分の仕事の記録としても。
例えば浮気調査において、調査対象者である依頼人の夫が東京都内のオフィスで働いている場合、探偵が昼過ぎからそのオフィスで張り込みを開始することはよくあります。
昼食時に出てきた夫が食事をとってオフィスに戻るか、それとも半休で仕事を終え、浮気相手がいる場所まで向かうかの見極め。
そんな調査も結構多いのです。
そんな時の探偵の失敗事例を以下に挙げてみます。
探偵の失敗事例【同僚に尾行や撮影を見られる】
さて、お昼の12時10分、オフィスから対象者の夫が同僚の男性と一緒に出てきました。
→探偵は後方からその2名(対象者と同僚)を尾行。
→対象者と同僚は徒歩で移動し、5分ほど離れた場所の中華料理屋に入り食事。
→探偵は浮気の証拠の観点から、見る必要性のない店内の様子は確認しない。
→よって、この料理屋から2人が出てくるのを待つために、店の外で張り込みを行う。
大体、探偵がやることはこんな感じですね。
もちろん、探偵はこれまでに同僚の男性にも十分注意しながら、対象者と同僚の写真を撮影してきました。
さて30分後、対象者が店を出ました。
先程の同僚に加え、別の同僚らしき男性2名が一緒です(計4人)。
ここで問題(尾行失敗例)が発生。
新たな同僚2名が、店の外で張り込みをしている僕たち探偵の事を指さしながら、調査対象者と立ち話しをしています。
なんだか不穏な空気.....
この状況、探偵ならわかりますね。
そう、調査が同僚に気づかれ、その同僚から調査対象に探偵の存在を告げられてしまったのです。

これは、探偵としてはあってはならないこと。
そのことによって、探偵の調査が対象者に気づかれてしまうのです。
では、先の例では、いつ別の同僚に見られたのか?
答えはこうです。
対象者と最初の同僚が中華料理店まで歩く。
→探偵がそれを後方から尾行・撮影する。
→それを、たまたま同じ中華料理店を目指していた別の同僚に見られ、不審に思われる。
→対象者の少し後に中華料理店に入った別の男性2名は、店内で調査対象者たちに探偵の存在を告げた。

こんな結果になるようじゃ、完全に探偵失敗。
優れた探偵としては絶対にあってはならないこと。
でも、実は起きうることなんです。
それは、冒頭にお伝えした通り、探偵は対象者の映像撮影を重視するから。
探偵の尾行を第三者に感知されることは稀【でも撮影時は?】
探偵は、自分の後方にも常に気を使っているものなので、実は、尾行していることを第三者に感知されることは極めて稀。
でも一方で、「対象者の撮影時」には探偵の後方に対する警戒が少しだけ緩みます。
それは、探偵が撮影に注力してしまうから。
だから探偵は、どんな時でも、尾行する自分の後方を意識することで第三者にも尾行や撮影がバレないように注意しなければならない。
それが一流の探偵ってもんです。
でもね。
時には「この一瞬の撮影チャンスは逃せない」って時もある。
例えば、浮気する男女がラブホに入る瞬間とかね。
そんな時は、第三者の目を気にせず「撮影重視」でいかなきゃならないときも多い。

みたいな感じで、探偵の横を通過していく一般通行人。
それを横目に、対象者たちをビデオ撮影する探偵←シュールな光景w
探偵は隠しカメラを使う?
みなさんは、探偵って隠しカメラとかを使っているイメージでしょ?
でも実際、そうでもないんですよ。
そういうものもありますが、実際の勝負どころでは、
「遠方からビデをカメラ」を使用し、無関係な通行人にはビデオカメラが見られにくいように角度調節する程度です。
器用な手つきでね。
言うなれば、ビデオカメラはむき出しですよw
探偵としての注意事項
探偵としての注意事項。
それは、今回例示したようなオフィス街のように、
「どこに同僚がいてもおかしくないような場所」では、探偵はいつも以上に他人の目(第三者の目)を気にして調査をする必要があるということ。
どこのどいつが対象者の同僚かなんて、探偵が一目見たってわかりゃしないのだから。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。